うろうろ草子

地方在住の人が好きに書き散らかしています。

本屋の攻防

本屋が好きなので、特に意味もなく本屋をはしごするのはわたしにとっては日常なのである。
最近一番よく行くのは駅の商業施設の本屋。この本屋、ワンフロアの半分くらいの面積でそう大きくはないが、やはり駅の真上なので近い。ただ新刊の入荷が他の本屋より少し遅い。なのでうろうろするだけで買わないことも多い。
そんな本屋で何を見つけたかというと、名探偵コナンのファンブックである。
赤い表紙にコナンくんと赤井さん、安室さん。とても目を引いた。
この本屋でわたしは大体、文庫新刊コーナーから入って雑誌を横目に漫画の新刊コーナーを見、最後にハードカバーや新書の新刊を見て店を出る、というコースで動く。
ファンブックが置いてあったのはアニメ雑誌のコーナーだった。一瞬固まる。この後の予定もあるし、今本を買ってしまったらただでさえ重い荷物がますます重くなる。だが欲しい。ここで逃したらどこにもないかも、だって安室さんだしな。でも少し前に出た分だから大丈夫だろ、などとほんの数秒の間に色々考えたあげく一旦は諦めた。その日は基礎化粧品(とてもかさばる)を買う予定があったのが一番の理由だ。
しかしこういうところでは無駄に行動力を発揮してしまうオタクがわたしだ。基礎化粧品を無事購入したのち、別の本屋に行く。この時点であったらもう買うから、そういう運命だから、と誰ともなく言い訳をした。
次に行く本屋は今年できたばかり、駅から道路を挟んだ向かい側の商業施設の四階と個人的には立地が微妙なうえ、そのすぐ裏にジュンク堂があるせいであまり足を運んでいない◯伊国屋。ここにあれば、仕方がない。重さには耐えよう。
結論から言うと、あった。買った。
そのあと学校に行ったが、家まで我慢できずに昼休みに読んだ。
非常に良かった。
時系列で辿ったり、人物ごとに辿ったりするのが好きなわたしには堪らない。純黒の悪夢の制作裏話まで読めて二千円しないとは素晴らしい。赤井さんは登場回(アニメの方だ)を遡るほど悪人面だった。ロングヘアなのもいいな。
とりあえず現場からは以上!