うろうろ草子

地方在住の人が好きに書き散らかしています。

ドイツ語が迫ってくる

そうは思えないとは思うけれど、これでも院生というか学生なので勉強というか研究をする。
かなりニッチな分野だから詳しく書くと身分が全開になっちゃいそうなので一応避ける。
ただ200年ほど前の史料とドイツ語を読む機会がとっても多い。多分ここ最近は日本語よりドイツ語を読んでると思う。
というか教授もわりと無茶だ。第二外国語でちょびっとドイツ語をかじっただけの一年生にドイツ語史料200ページって無茶苦茶だよ!(もう三年くらい前の話だけど)

とまあ愚痴はきりがないからここまでにする。

語学が得意な方ではないからいつも苦しむのは原語から日本語への訳。
これってとても不毛な作業だと思うんですよねー。だって同じ日本語の方言だって標準語でぴったり合う言葉なんてなかなか見つからないもの。
例えば博多弁でいう「しろしか」。
大体雨の日とかに鬱陶しいに近い意味で使うことが多いのだけれど、単に「鬱陶しい」だけではしっくりこない。
日本語でさえこの調子なのに外国の言葉ならなおさら。
苦手なわたしがやるものだからものすごく逐語訳的になってしまって、あんまり意味がわからない。だからそこからもう一段階、それなりにわかる日本語に訳する羽目になる。

めんどくさっ、て思ったあなた、実際超面倒です。

一日机に座ってるのはそうまで苦ではない。ないけどこの作業の繰り返しは辛い。
最近はさまざまな翻訳ツールがあるからそれを使えばと思うかもしれない。でも何分200年前の文章だ。綴りは今と少し違うし、それを直したって多少文法や語順、用いられる言葉の意味合いも違うだろう。おまけに調べてみると、現在の辞書では方言で出てくる方の意味のこともある。固有名詞も多いから、やっては見たけど無駄だった。
辞書は電子辞書で厚さが10センチもある紙の辞書を持ち歩かなくてよくなったのは非常にありがたい。積んだら20センチはありそうな辞書だってメモリーカード1枚でさくっと追加できちゃう。
こんな技術と進化してきているとよくきく翻訳ツールがあれば、そのうち自動翻訳が出来ると期待している。
そこまでじゃなくてもいいから、言葉の意味の変遷まで連ねた辞書ソフトを作ってほしいなあ。それなら自分で古い辞書を辿ってけって話か……。